ヤマハ藤田 シーサイドクラブ

「SAV」とは「Sports Activity Vessel」の略です。REGAL 38 SAVは、全長11.8m、全幅3.6mというワイドビームなセンターコンソーラーがあります。パワートレインはアウトボード3基掛け（左機のみカウンターローテーションモデルを採用）です。スタンダードは4.2リッターのYAMAHA F300（300馬力）の3基掛けですが、オプションで5.3リッターのYAMAHA F350（350馬力）3基仕様もチョイスできます。

　センターコンソーラーとは言ったものの、かなり特徴的な左右非対称のデッキレイアウトをしています。センターコンソールの左舷側はサイドウォークアラウンドとなっていますが、右舷側はコンソールやブルワークトップと同レベルのサイドデッキ（ハイドックアクセスと呼ばれている）があります。このサイドデッキは後ろにコクピットフロアへのチークステップが設けられていますが、岸壁などに右舷着けした際にアクセスしやすいように工夫されています。

　アフトコクピットは中央にリフレッシュアイランドが設けられています。リフレッシュアイランドには、デュアル冷蔵庫、電気グリル、シンク、ストレージ、カップホルダーなどとともに、後ろ向きの折り畳み式シートが配置されています。また右舷側にライブウェルもインサートされています。

トランサムにも折り畳めるシートがあり、デッキ中央にはテーブルもセット可能です。さらにサンルーフを備えたハードトップには、ドロップダウンタイプのTVとFUSIONのスピーカーがマウントされています。フォアデッキもアフトコクピットもシェードで覆えるため、真夏の暑い陽射しの中でも快適に過ごせるでしょう。フォアデッキだけでなく、アフトコクピットも素晴らしいパーティー&ピクニックスペースになっています。

　アフトコクピットの両舷にはサイドエントリードアがあり、ポンツーンなどへのアクセスがしやすく工夫されています。アフトコクピットは豊富な収納スペースがあり、両舷にフィッシュロッカー、中央のデッキフロアはボタンひとつで後ろ向きに大きくひらきます。内部は広大な収納スペースとなっており、発電機やSEAKEEPER、バッテリーも配置されています。トランサムには大型のスイミングプラットフォームがあり、アウトボードを囲むように両サイドが張り出しています。

REGALではこのREGAL 38SAVモデルをスポーツ、デイボート、オーバーナイト、フィッシングでのユースを想定して設計しています。従来、REGALではフィッシングユースを意識したモデルは非常に少なかったのですが、SAVシリーズはフィッシングよりと言えます。たとえばハードトップに設けられた伸縮式のアウトリガーもその一つ。レバー操作ひとつで簡単に展開できます。アフトコクピットのフィッシュロッカーはマセレーターを搭載し船外に直接排水可能です。トランサムにはロケットランチャー、随所にロッドホルダーもマウントされています。

　ハイパフォーマンスなYAMAHAアウトボードでフィッシングポイントまで一気に走り、トローリングやキャスティング。さらにオプションのSEAKEEPER3を搭載すればロールは抑えられるため、多少荒れても充分に愉しめます。REGAL 38 SAVではそんなフィッシングスタイルも想像できます。アフトコクピットの両舷のサイドエントリードアを使えばビッグフィッシュの取り込みも比較的容易でしょう。アウトボードならではの利便性を活かした、機動的なボートフィッシングを楽しめます。

各種マリンスポーツから、オーバーナイトステイ、ピクニックやオンボードでのパーティー、そしてフィッシングまで、まさにマルチパーパスに海の遊びを楽しめる究極のボート、「REGAL 38 SAV」は、「SAV」という名を冠した「海のアメリカンSUV」と言えそうです。

【REGAL 38 SAV】
全長：　11.8 m
全幅：　3.6 m
重量：　8.165 ton

エンジン：　3 × YAMAHA 4.2L F300最高出力　3 × 300 HP
燃料タンク：　1,325 L