ヤマハ藤田 シーサイドクラブ
Super Rocket /REGAL 23 OBX
顧客満足度の高い高品質なスポーツボートの建造を続けるアメリカを代表するボートビルダー。
ファンドやコングロマリットなどの資本が入ることのないボートビルディングは、常にユーザーファースト。
その答えの一つが、スクエアバウのバウライダーにアウトボードを組み合わせた「REGAL 23 OBX」だ。REGALの個性が光るバウライダーがファミリーボーティングをさらに楽しくファンな
ものにする。
text: Yoshinari Furuya
photo: Kai Yukawa
special thanks: REGAL JAPAN http://regalboats.jp
船外機のために専用設計された「REGAL 23 OBX」
アイデアに溢れ、高い顧客満足度を得た、小型ランナバウトの新スタンダード
■■ リーガルボート 23OBX
PDF版は こちら>>>regal23obx
19ィートから42フィートまで37モデル。大手ボートビルダーにも引けを取らないモデル数を揃え、信頼と揺るぎない地位を確立している。支持される理由は、機能的で実用的なエクステリアとインテリア。
そして、他のビルダーとは異なる個性的なデザインやキャラクターがカスタマーに選ばれている。
2006年に、J.D.POWERの顧客満足度調査による、16~19フィーィート小型ランナバウトの最高顧客満足度を受賞し、2年連続の受賞。
REGALをアメリカのメジャービルダーに押し上げた。
同じく2007年には、 24 ~33フィート エクスプレス部門でも最高顧客満足度を受賞。
最も競争の激しい24 ~33フィート エクスプレス部門での同時受賞はREGALブランドの拡大に拍車をかけた。
さらに、24 ~33フィート エクスプレス門では、
2008年、2009年と3年連続で最高顧客満足度に選ばれる快挙を達成。
REGALは、北米だけでなく世界に広く知られるビルダーとして認知されたのだ。
充実したラインナップの中心は、フロントウィンドシールドの前方、バウデッキ部分を座席にした「BOWRIDER」。
近年、北米で最も人気の高いバウライダーは
19フィートから33フィートの14モデルと最も多くをラインアップ。バウデッキを持つクローズドバウの「CUDDY」は24フィートと26フィートの2モデル。
今、最も注目度の高い「SURF」は、
19から25フィートの5モデル。ドライブ前方にプロペラが付く、VOLVO PENTAのフォワードライブを搭載し、ウェイクサーフィンやウェイクボードに適したパーフェクトウェイブを作り出す。
キャビンにサロンスペースを持ち、ボートステイのアコモデーションを充実させた「EXPRESS CRUISER」は、26フィートから33フィートの3モデル。
また、最もラグジュアリーな「SPORT YACHT」は、
フライブリッジを持たない「COUPE」の3モデルと、42フィートのフライブリッジモデル「FLY」1モデル。REGALの最大サイズだ。
そして、全世界で高まるアウトボード人気。
REGALの「OUTBOAD」ラインは、21フィートから38フィートの3カテゴリー9モデルと幅広いサイズをラインナップ。
中でもオープンバウのアウトボードモデル「OBX」は、
今回シートライアルした「23 OBX」以外に、21・26・29・33フィートの5モデルを揃え最も充実したライン。
他には、26・33の「EXPRESS CRUISER」と、38の「SPORT YACHT」にアウトボードを搭載した「XO」。SPORTS ACTIVITY VESSELの頭文字を取った「SAV」は33フィートの1モデル。このオープンデッキハルにアウトボードを搭載した「SAV」は、ニュースタイル。REGALの新しい挑戦に興味は尽きない。
船外機のために専用に設計された「REGAL 23 OBX」。
ボートへの、船外機の周りを囲むように取り付けられたトランサムステップからエントリー。
ラップアラウンドしたトランサムステップはエンジンメンテナンスやスイミングステップとしても使いやすい。トランサムステップには、クッション性が高く濡れても滑りにくいSEADEK。豊富な色の中から、ハルカーに合わせて選ぶことができる。
トランサムには、
4人が後ろを向いて座ることができるソファ。トランサムステップ側の足元にはシャワー。プレーヤーを観覧しやすいトーイングスポーツのためのレイアウトだ。
トランサムステップからコクピットへのエントリー。エアダンパーの付いたスターボード側のクッションをワンアクションで跳ね上げると通路が現れる。ワイドビームな上に、コクピットにエンジンルームがないアウトボードモデルは、クラスを超える広々としたアフトデッキを生み出した。
デッキを取り囲むように固定されたU字ソファは7人が座ることができるゆとりのスペース。
ポートサイドのバックレストを立てると2人掛けのベンチシートに早変わり。スターボードにはヘルムステーション。
ヘルムシートは、
体を包み込むホールド性の良いバケット型。フリップアップし、スタンディングの運転にも対応する。バウは、先端までワイドなスクエアバウ。
シートは、前方を向いて、左右に2人が足を伸ばして座ることができるシューズロングスタイルだ。
さらに、急旋回や急発進、急停止するマリンスポーツに必須なカップホルダーも充実。
トランサムの左右に1つずつ、ラウンドソファの左舷側に2つ、右舷側に3つ。ドライバー用に1つ、ポートのパッセンジャー用に2つ、そしてバウシートの左右に2つずつ、計14か所も装備されている。
また、ボード以外にもマリントイなど遊びのグッズが溢れがちな船上。
大勢の乗船時には収納スペースも重要なファシリティ。
ソファの下には長さ1,872mm、幅698mm、高さ651mmのビッグストレージ。
フロアの下には、長さ1,969mm、幅564mm、高さ553mmのロングストレージと、ボードなど長尺物の収納にも困らない。船外機だからこそ生まれた大容量のスペースが嬉しい。
見た目のデザインだけではない、ボートライフ、マリンスポーツのニーズに応えるエクステリアやインテリアが、REGALオーナーの顧客満足度を高めている。
体をホールドしてくれるバケットシートに着座して、スロットルを操る。
搭載エンジンは
250馬力のYAMAHA F250Xアウトボード。
23フィートには十分すぎるパワーで離岸し出港する。1,000回転で9.5ノット、1,500回転で14.5ノット、瞬時にプレーニングに入る。2,000回転で22.4ノット、 2,500回転で25.0ノット、3,000回転で28.6ノット。3,500回転でクルージングスピードの34.8ノット。
そして、3,900回転が最高回転、スピードは39.2ノット。そこから、チルトを調整し43.1ノットをマーク。フラットな海面でさらに調整すれば、トップスピードはまだ伸びるはずだ。
北米全体で販売数が伸びるOUTBOARDモデル。
REGALの中でも人気の高い「OBX」は、
低振動で低騒音、低燃費。耐久性も高く、メンテナンス性にも優れ……と、メリットが多い。
デメリットがあるとすれば、
トランサムの一部を占拠されてしまうことくらい。
それについても、エンジンが船外にあることで、コクピット内にストレージが増えているメリットを加味すれば、決してマイナスではない。特に「REGAL 23 OBX」は、トランサム形状を工夫し、乗降や海水浴、トーイングの邪魔にならない優れたデザイン。違和感のないライン
が描かれスタイリッシュにまとめられている。「REGAL」が、アウトボードスタイルの新しいスタンダードを創り出したようだ。 P.B.
REGAL 23 OBX
エンジン YAMAHA F250X最高出力 250 HP
燃料タンク 276 L
問い合わせ先 リーガルジャパン http://regalboats.jp
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