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REGAL

メディア掲載 リーガルボート【REGAL 3200】パーフェクトボート誌

Runand Fun!

2015年モデルの「REGAL 3200」。バウライダータイプの大型ランナバウトだ。走りに定評のあるリーガルボー
トの中でも抜群に高い走行性能が自慢。しかもバウライダーながら個室ヘッドを持つ特別な一艇。夏の海にぴっ
たり、魅力いっぱいのボートにアメリカ・フロリダにて試乗した。

REGAL 3200
text: Takayuki Kijima
photo: Kai Yukawa, Regal Boats
special thanks: REGAL Japan
hhttp://regalboats.jp

 

■■ リーガルボート 3200

PDF版は     こちら>>>REGAL3200

「爽快な走行性能、圧倒的な加速感!」夏を彩るREGAL BOATS 一味違うボーティングを約束してくれるアメリカン・ランナバウト

 爆発的な加速から一気にトップスピードへと至る、爽快で楽しい走行フィーリングが特徴的な「リーガル 3200」。

日本ではなかなかお目にかかる機会の少ないバウライダータイプ(オープンバウ)の大型ランナバウトだ。その加速感

はまるでレーシングボートのよう。それでいて低重心なために非常に安定した走りを見せる。エンジンバリエーション

にもよるがトップスピードは軽く40ktオーバーをマークする。

 このモデルが最初にお披露目されたのは、2012年秋のこと。2013年のブランニューモデルとしてマーケットに投入

された。今回紹介するのは2015年のイヤーモデル(2014年秋発表)、市場のフィードバックを受けブラッシュアップ

されたモデルだ。

 デッキレイアウトはオーソドックスなセンターウォークスルーのバウライダー。右舷にドライバーズシート、左舷に

ゲストシートが配置されたデュアルコンソール形状だ。秀逸なのはランナバウトながら個室ヘッドを備えていること。

左舷のコンソール部分を開くと完全な個室のヘッドが現れる。更衣室としても使え、女性ゲストを乗せることを考える

と非常に利便性が高い。

 後部のシートアレンジも面白い。デュアル・ウルトララウンジ(Dual UltraLounge)と呼ばれる後部シートは、フル

フラットのサンベッドから通常の前向きシートポジションまで全部で6つのポジションにアレンジ可能だ。

 その他、外観上の特徴となっているのが、パワータワー(PowerTower)と呼ばれる前傾したレーダーアーチ。シーレ

イサンダンサーのスポーツスポイラーを彷彿させるが、このパワータワーはボタンひとつで倒すことができる。ボードラ

ックなどを取り付けても使い勝手が良く、サンシェードもセット可能だ。その他にも細かなアイディアが多数詰まってお

り、さすがリーガルという感じだ。

 リーガルボートを製造するリーガルマリンインダストリー社(Regal Marine Industries, Inc.)はアメリカの数あるボ

ートビルダーの中では珍しく、資本的に独立した会社である。アメリカのボートビルダーの多くは離合集散が激しく、大

規模なマリンコングロマリットに集約される傾向が続いている。コングロマリットは資金的な面でのメリットはあるが、

大規模な景気後退(たとえば2008年のリーマン・ショック)の影響を受けやすく、名門ブランドが失われる例は枚挙に暇

がない。

 そんな時流の中で独自の道を歩むのがリーガル社で、現在も創業一家であるクックファミリーが経営を続けている。同

社の創業は1969年。ポール&キャロル・クック夫婦がリーガルボート社を立ち上げた。現在の社長はポールの息子のデュ

アン・クック氏。ポールの孫に当たる世代の多くも同社のスタッフとなっているファミリー企業である。

 現在のリーガルボートは19ft ~ 53ftのレンジに、バウライダー、カディ、デッキボート、エクスプレスクルーザー、ス

ポーツクーペの5つのラインがある。バウライダーシリーズは最も種類が多く、8サイズ14モデルがラインアップ。その中

の最大クラスが今回試乗した「3200」である。リーガルのバウライダーは低重心で高い走行性能が特徴的だが、この「32

00」も例外ではない。

 「3200」については2012年の発表時にも試乗した経験があるが、このボートのファーストインプレッションはとても良

かった。今回のモデルも同様で、さらにブラッシュアップされた感じで非常に好印象だ。まるでレーシングボートのような

加速感を得られ、操縦性も抜群。走らせていて実に楽しい。加えて安定感もあるため、ゲストを乗せていても不安感は少な

い。このあたりの走りの味付けはさすがリーガルならではという感じだ。従来のリーガルボートにも数多く試乗したが、個

人的にはキャビンタイプのものよりも「3200」のようなランナバウトタイプに、リーガルの真髄を感じる。

 エンジンバリエーションも豊富に用意されている。いずれも2基掛けで、ガソリン仕様はマークルーザーとボルボからチョ

イスでき300 ~ 380馬力×2基。ディーゼル仕様はボルボのみで220馬力×2基。ジョイスティックでのコントロールが可能な

バリエーションもある。

 「リーガル 3200」は、デッキアレンジの多彩さや走りの楽しさだけでなく、さまざまな遊びに対応する使い勝手の良さも

魅力だ。たとえば海水浴のベースとしても、水上スキーやウェイクボードなどのトウイングスポーツ用のボートとしても、ポ

テンシャルは高い。夏の海でこそ輝いてくれる一艇だ。 P.B.

SPECIFICATIONS . . . . . . . . . . . . . . . . . . . REGAL 3200
全長 9.75m
全幅 3.14m
喫水 0.89m
重量 4,445kg
燃料タンク 568L
清水タンク 114L
エンジン 2 × MERCRUISER 350MAG MPI Bravo3 Catalyst
最高出力 2 × 300 HP
問い合わせ先 リーガル ジャパン
TEL: 079-322-8800
http://regalboats.jp