ヤマハ藤田 シーサイドクラブ

　マイアミから車で1時間ほど南へ走り、キーウェストまでの島々が連なり始める手前に、今回「REGAL Boats」の発表会が

行われたキーラーゴという街がある。そのキーラーゴ地区で最もラグジュアリーな施設が、今回のイベントが行われた「オー

シャン・リーフ・クラブ」だ。ホテルやマリーナ、ショッピングモールはもちろんのこと、専用の滑走路まで完備されるほど

の豪華リゾートである。

　ここで改めてREGAL Boatsの歴史を紹介しよう。同社は1969年に創立し、今年で47年を迎えたボートビルダー、フロリダ

州オーランドに本拠を置き、現在は19フィートから53フィートまでをラインナップする、米国を代表する独立系スポーツボー

トビルダーである。スポーティなボートに拘り、独創的なアイデアと革新的なフォルムで常に、周囲に驚きを与え続けている。

　また同社は、他からの資本を一切入れずにファミリービジネスに拘り続け、顧客満足を第一に考える姿勢を貫き続けている

ことも特徴的だ。その表れが、REGALには人間関係を非常に大事にするアットホームな雰囲気が溢れている。そのような社風

からか、世界各国のディーラーを「ファミリー」と呼び、年に一度、世界各国のファミリーが一同に集結するミーティングが

行なわれている。

　現在のラインナップは、5カテゴリー、27モデルからなる。今回紹介する「28EX」は、エクスプレスクルーザーのカテゴリ

ーに属し、2012年にラインナップに加わったモデルである。この「28EX」以外には「30EX」「32EX」がラインナップされ

ている。

　REGALの真骨頂とも言える、オープンタイプのスモールスポーツボートの走行性や凌波性を踏襲しつつキャビンを有する、

日本でも人気の高いレイアウトモデルだ。

　今回のイベントでは、全27モデル中、半数を超える15モデルが、ここ「オーシャン・リーフ・クラブ」に集められ、各国

のディーラーやジャーナリストは、好きな時に好きなモデルに試乗することができる。ここ「オーシャン・リーフ・クラブ」

は、その名の通りラグーンが形成されており、ハーバーを出て少しだけ細い運河を通れば、すぐに外洋という絶好のロケー

ションを誇る。早速この「28EX｝をチョイスし、外洋へシートライアルに出掛けた。

　沖合は、風もなくフラットな海面が広がる。REGALのボートに乗って毎回感じることは、どのモデルに乗っても、高速走行

の安定性と、トルク感のある腰の強い走りが特徴で、高速走行での不安感が一切ないこと。それは、ややトップヘビーに思わ

れるこのエクスプレスモデルにも遺憾なく発揮されている。

　試乗アリアは、一斉に5艇、ときには8艇ほどのボートが行き交う。当然、曳き波同士がぶつかりあって水面はバタバタにな

る。しかしREGALのボートは、その程度でどうなる訳でなく、バッサリと水を捌いてカッ飛んでいく。また、このエクスプレ

スシリーズの一番のセールスポイントは、やはりキャビンを有していることに他ならない。キャビン後方には、このサイズの

ボートにしては広めのベット、前方にはU字のソファ、また独立したヘッドや簡単なギャレーまで備わっている。デッキ上も

コンパクトでありながら、質感の良いファブリックが高級感を演出する。

　日本人好みのレイアウトを持つ「28EX」は、思う存分走り回りたい、そんな願いを叶えてくれるボートだ。仲間とともに、

ファミリーとともに、とことんボートライフを満喫できるオススメしたいモデルである。P.B.

SPECIFICATIONS . . . . . . . . . . . . . . . . . . . REGAL28Express

全長　8.78ｍ

全幅　2.59m

喫水　0.55m

重量　3.44ton

燃料タンク　276L

清水タンク　75L

エンジン　MerCruiser 350 Mognum MPI Bravo 3

最高出力　2×300HP

問い合わせ先　ヤマハ藤田

TEL:079-289-0011

http:/www.seasea.jp