ヤマハ藤田 シーサイドクラブ
続いて「REGAL 33 SAV」を紹介しよう。こちらのデビューは2018年のイヤーモデルから。前稿で触れたように「SAV」とは「Sports
Activity Vessel」の略だが、REGALにしては珍しいほどフィッシングに寄ったモデルである。
「33 SAV」も、デッキレイアウトは「38 SAV」に近い形状。コンソールの左舷側にウォークアラウンドデッキを設け、右舷側はコンソ
ールからブルワークトップまで一体化した特徴的なレイアウトだ。フォアデッキは座席下にストレージを備えたU字型ソファを配し、テー
ブルやサンシェードもセットできる。
コンソールの後部には3連キャプテンシートが並び、右舷寄りがドライバーズシートとなる。コンソールの左舷側ドアからはロアフロアにア
クセス可能。ロアフロアはフォアキャビン、アフトキャビンに分かれ、シャワー付きの個室ヘッド。「38 SAV」と同様に充分なオーバーナ
イトスペースが確保されている。
実際、艇体としてはエクスプレスタイプの「33 XO」と同じスペック(全長10.34m×全幅3.2m)であり、このボリューム感はうなずける。
3連キャプテンシートの後ろはリギングステーションとしても使えるリフレッシュセンターとなっており、電気グリルやシンク、冷蔵庫な
どが備わる。また、ハードトップにはドロップダウンタイプのTVとFUSIONスピーカーがビルトインされている。アフトコクピットは右舷
に横向きのベンチシート、後部に折り畳み式のベンチシートが並ぶ。折り畳みシートを収納してしまえば、フィッシングスペースはかなり広
い。ハードトップ上にはアウトリガーも完備されており、トローリングにも対応する。面白いのはフィッシングスペースをほぼ左舷に限定し
ていること。前述のように右舷にはシートがあるため、アフトコクピット左舷およびコンソール脇のサイドウォークアラウンドを使って釣り
をするという発想だ。左舷のみにサイドエントリードアがあるのもその現れだ。パワートレインはスタンダードでYAMAHA F300(300馬
力)2基掛け、オプションでYAMAHA F350(350馬力)2基掛けが用意されている。
釣りを意識した33フィートのREGAL、もしかしたら、日本のユーザーがイチバン望んでいたモデルかもしれない。 P.B.
REGAL 33 SAV
全長 10.34 m
全幅 3.2 m
重量 5.33 ton
エンジン 2 × YAMAHA F300最高出力 2 × 300 HP
燃料タンク 851 L清水タンク 144 L
問い合わせ先 リーガルジャパンwww.regalboats.jp TEL: 079-322-8800
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