ヤマハ藤田 シーサイドクラブ
神戸・須磨海岸の須磨ヨットハーバーが3月から、レストランを利用した際、桟橋の停船を3時間まで無料とするサービスを始めた。運営会社によると、関西で初の取り組み。ヨットハーバーの利用客に親しんでもらおうと、「海のドライブスルー」と名付けた。
レストランは、須磨ヨットハーバー管理事務所の建物に併設されるカフェレストラン「ノースショア」(神戸市須磨区若宮町1)。昨年6月にオープンし、眺めが良く近隣住民や観光客に人気を集めている。ヨットハーバーやレストランの運営会社「ヤマハ藤田」(兵庫県姫路市)が「多くの人が立ち寄れるような場所にしたい」とこのサービスを考案した。
会員ではない「ビジター」の停泊スペースにある12艇の桟橋が対象で、通常は2時間無料のところを3時間に延長する。2時間制のバーベキューやレストラン内でサンドイッチなどの飲食ができるほか、食事を船に持ち帰ることもできる。
昨夏からサービスの試験運用を続けると、ビジター利用のうち約8割がレストランを訪れたという。同社の藤田忠久社長は「日帰りで満喫できるのが魅力。関西の拠点になることを期待したい」と話した。
須磨ヨットハーバー管理事務所に事前予約が必要。同事務所TEL078・735・7968
(小谷千穂)TEXT