2016年11月 9日
東京オリンピックでボート(漕艇)の審判になるには?
会場も勿論大事ですが、そこに競技者、公平な審判、スタッフ、観客が居て初めてオリンピックが成り立ちます。
せっかく日本の首都・東京で開催されるオリンピックですから、
選手だけでなく、審判として活躍する方が増えたらいいですね!
リオ・オリンピックでは、日本人の国際審判員246人の内、ボート競技からは9名が尽力されたそうです。
▼2016年7月26日、スポーツ庁「スポーツ審判員に対する長官奨励」の授与式 の様子
公益社団法人 日本ボート協会 事務局(C)2016 /引用:日本ボート協会
ロンドン・オリンピックでは、日本からボート競技では1名のみの参加だったそうなので、
2012年~2016年までの4年間でも、オリンピックに参加できるような審判員さんが増えていて、
喜ばしい限りです。
では、どうしたら東京オリンピックの審判になれるのでしょうか?
まず大前提として・・・
オリンピックでは「国際審判員」が審判を務めます。
この国際審判資格を持っている事、がスタートラインです!
国際審判資格を持ったボート審判の中から、オリンピックの審判が選出されます。
国際審判資格は、スポーツ毎に認定している機関が異なります。
ボートの場合は、国際ボート連盟(FISA)です。
とはいえ、「国際審判員」は簡単になれるものではありません。
第一歩目として、日本ボート協会が定める公認審判員資格である「C級審判員試験」を合格し、4年程度の実務経験を積んだのち、「B級審判員資格」を取得すると、「国際審判員」取得への道が開かれます!
参考/東京都ボート協会
このB級審判員資格を取得できるまでに「4年」という事は・・正直、2016年時点で「C級審判員」でない方は2020年の東京オリンピック取得、は難しいかもしれませんね・・
ただし!公益社団法人日本ボート協会「公認審判員規定―平成25年改訂―」
には、以下のような記載がありますので、もしかしたらワンチャンあるかも?ですよ。
"第8条 B級審判員の資格を取得するには次の基準による。
C級審判員として4ヶ年以上審判実務にたずさわり、且つ加盟協会長の推薦を受けて、日本協会審判委員会の行うB級審判員試験に合格すること。但し、C
級審判員として4ヶ年以上の審判実務を経過しなくても加盟協会長が推薦し、 且つ審判委員長の許可を得たものはB級審判員試験を受けることが出来る。"
最後に・・・
ボートの国際審判になるまでの工程をまとめると、こんな感じでしょうか?
公益社団法人日本ボート協会 公認審判員「C級審判員試験」 合格
(筆記 1時間/口頭試問 1時間)
▼
(4年程度の実務経験)
▼
「B級審判員資格」取得
▼
国際ボート連盟(FISA)公認の国際審判員 取得要件を満たす
(筆記試験/セミナーへの参加/国際審判員資格を持つ、国際審判員小委会の構成員からの推薦等)
▼
オリンピックの審判を打診され、了承する
ボートの国際審判員の筆記試験は、合格してから4年間有効だそうなので、
もし、東京オリンピックには間に合わずとも、次回の日本開催を目指して、気長に行きましょう!
こうした資格の他にも、審判艇に乗るなら、小型船舶免許(二級)も必要です。
合わせて取得しましょう。
練習中等に並航する、モータ―ボートに乗る機会があるのならば、モーターボートのサイズ・馬力によっては小型船舶免許が必要になります。
▼リオ・オリンピック スタート直後に競技用ボートを追いかける審判艇
ヤマハ藤田の免許教室は、関西最大級!
関西だけでなく、この度、東京の渋谷にも教室ができるとか。
オリンピックを理由に、最初の1歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?