ヤマハ藤田 シーサイドクラブ
ついに日本上陸を果たした「REGAL38のS(スポーツ)A(アクティビティ)V(ベッゼル)」。
「REGAL 38 SAV」は、38フッターのセンターコンソールながらデッキレイアウトは左右非対称、
左舷側のみにウォークスルーを設けた独自のデザインが注目されているモデルだ。
この初上陸の新しい船でシートライヤルをした。
オーナーによるとこのボートを沖縄に搬送し、沖縄の海に浮かべて遊ぶことを想定し購入したとのこと。
まさにぴったりのモデルを紹介しよう。
フィッシングを強く意識し、フィッシャビリティを追求したREGAL ライトトローリングからナイトステイまで、まさに日本のユーザーに最適なモデル!
REGALの2020年ラインナップは、フロリダで開催されたディーラーミーティングで発表されニューモデルは5艇種。
従来インボードやインアウトが中心だったREGALだが、2016年で登場したアウトボードモデル以来、大きく様変わりしてきた。
実際、アウトボードモデル投入以降のREGALの売上は好調で、過去3年間で53%の成長を遂げている。
さらに2019年の小売売上高はREGAL史上最高額をマークしたと言うから、いかにアウトボードモデルが支持されているかという指標のひとつとなるだろう。
今回紹介する「REGAL 38 SAV」もアウトボード仕様である。
さて「REGAL 38 SAV」だが、「SAV」とは「Sports Activity Vessel」の略で2020年モデルには「38 SAV」のほかに「33 SAV」がラインナップされている。
「38 SAV」は、全長11.8m、全幅3.6mというワイドビームなセンターコンソーラーである。 パワートレインはアウトボード3基掛け(左機のみカウンターローテーションモデルを採用)。
スタンダードは4.2リッターのYAMAHA F300(300馬力)の3基掛けがある。
センターコンソーラーとは言ったもののかなり特徴的な左右非対称のデッキレイアウトをしている。
センターコンソールの左舷側はサイドウォークアラウンドとなっているが、右舷側はコンソールやブルワークトップと同レベルのサイドデッキ(ハイドックアクセスと呼ばれている)。
このサイドデッキは後ろにコクピットフロアへのチークステップが設けられているが、説明によると岸壁などに右舷着けした際にアクセスしやすいように工夫されているという。
実際、ハードトップの脇にステンレス製ハンドレールが設けられており、安全に行き来がしやすくなっている。
なかなか他では見られないアイディアは、さすがREGALらしいポイントだ。
フォアデッキにはアームレスト、ステンレスカップホルダーを備えたU字型のソファを配置。
このソファの下は収納スペースとなっている。デッキ中央にはテーブルも設置でき、プレミアムオーディオシステムを備える。
ワイドビームを活かし、センターコンソールの後ろにはクワッドキャプテンシート(4列操船席)が並ぶ。
左右どちらからでもアクセスでき、右から2番目のシートの前にヘルムステーションが配置されている。
ヘルムステーションにはGPS、ナビゲーション、レーダーなどの機能をインクルードするデュアル15インチディスプレイ、ジョイスティック、バウスラスターレバーなどを配置。
必要に応じてコンポーネントを追加できる。 クワッドキャプテンシートは、いずれもアームレストを備え、跳ね上げ式でボルスタータイプに可変、さらに折り畳めるのも特徴だ。
折り畳んだ状態ではテーブル代わりに使用可能だ。 さらに両サイドのふたつのシートは後ろ向きに回転させられる。
中央の2席の下にはYETIの専用クーラーをビルトインしている。 センターコンソールの後部左舷側のドアからは、キャビン内にアクセスできる。
さすがに38フィートだけあって、デッキレイアウトはセンターコンソーラーの亜種ながらも室内空間のボリュームは充分に確保されている。
フォアデッキの真下にフラットバースを設け、コンソールの真下にはソファを配置したアフトキャビンがある。 アフトキャビンは立った状態でも寛げるヘッドクリアランス。
もちろん、ここもフルフラットのバースにアレンジできる。アフトキャビンの両舷には採光用の長窓があり、室内は思いのほか明るい。
その他、左舷には電子レンジとストレージ付きのコンビニエンスセンター、右舷には独立したウォークインシャワー付きの個室ヘッドルームが備わっている。
オーバーナイトでのマリーナステイも充分に楽しめる。 アフトコクピットは中央にリフレッシュアイランドが設けられている。
リフレッシュアイランドには、デュアル冷蔵庫、電気グリル、シンク、ストレージ、カップホルダーなどとともに、後ろ向きの折り畳み式シートが配置されている。
また右舷側にライブウェルもインサートされている。 トランサムにも折り畳めるシートがあり、デッキ中央にはテーブルもセット可能だ。
さらにサンルーフを備えたハードトップには、ドロップダウンタイプのTVとFUSIONのスピーカーがマウントされている。
フォアデッキもアフトコクピットもシェードで覆えるため、真夏の暑い陽射しの中でも快適に過ごせるだろう。
フォアデッキだけでなく、アフトコクピットも素晴らしいパーティー&ピクニックスペースになっている。
アフトコクピットの両舷にはサイドエントリードアがあり、ポンツーンなどへのアクセスがしやすく工夫されている。
アフトコクピットは豊富な収納スペースがあり、両舷にフィッシュロッカー、中央のデッキフロアはボタンひとつで後ろ向きに大きくひらく。
内部は広大な収納スペースとなっており、発電機やSEAKEEPER、バッテリーも配置されている。
トランサムには大型のスイミングプラットフォームがあり、アウトボードを囲むように両サイドが張り出している。
前述のように「SAV」とはSports Activity Vesselの略だが、REGALではこのモデルをスポーツ、デイボート、オーバーナイト、フィッシングでのユースを想定して設計している。
従来、REGALではフィッシングユースを意識したモデルは非常に少なかったが、「SAV」シリーズは相当にフィッシングよりである。
たとえばハードトップに設けられた伸縮式のアウトリガーもその一つ。 レバー操作ひとつで簡単に展開できる。
アフトコクピットのフィッシュロッカーはマセレーターを搭載し船外に直接排水可能だ。 トランサムにはロケットランチャー、随所にロッドホルダーもマウントされている。
ハイパフォーマンスなYAMAHAアウトボードでフィッシングポイントまで一気に走り、トローリングやキャスティング。
さらにオプションのSEAKEEPER3を搭載すればロールは抑えられるため、多少荒れても充分に愉しめる。「38 SAV」ではそんなフィッシングスタイルも想像できる。
アフトコクピットの両舷のサイドエントリードアを使えばビッグフィッシュの取り込みも比較的容易だろう。 アウトボードならではの利便性を活かした、機動的なボートフィッシングを楽しめる。
各種マリンスポーツから、オーバーナイトステイ、ピクニックやオンボードでのパーティー、そしてフィッシングまで、まさにマルチパーパスに海の遊びを楽しめる究極のボート
「REGAL 38 SAV」は、「SAV」という名を冠した「海のアメリカンSUV」と言えそうだ。
REGAL 38 SAV
全長 11.8 m
全幅 3.6 m
重量 8.165 ton
エンジン 3 × YAMAHA 4.2L F300最高出力 3 × 300 HP
燃料タンク 1,325 L
問い合わせ先 リーガルジャパンwww.regalboats.jp TEL: 079-322-8800
regal boatsオフィシャル
「Perfect BOAT(パーフェクトボート)2023年11月号」にてREGAL 38 SAV掲載
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